大画面で観るだけで面白い

仕事が終わってTwitter見るか〜と日々のささやかな楽しみであるそれを開いた瞬間!

 

ユーリ!!! on ICE TVシリーズ一挙劇場上映

 

ほ、ほええええええええ!?

そしてスクロールすると出てくる新規絵の3人。

ホァッ?!

声が出そうになったけど電車内だったので抑えた。そしたら涙が出そうだったのでそれも我慢したら鼻水が出た。何事か理解しないままURLを開く。段々とTVシリーズを劇場で観れるのか!とわかってくる。

久々の供給に「えっ劇場版の公開日決まった?!」とか「えっオールナイト上映?!」とか頭よぎったけど全然違った。

とにかくよくわからないけど「購入」の文字に惹かれるまま指を動かしムビチケ購入。もうムビチケがなんなのかもわからないし上映劇場も確認してないけど買うしかなかった。買わせてくれ…。YOIというコンテンツに参加せてくれ…。

そのままコンビニで代金を払った。家に帰ってから劇場窓口でも買えるしそれなら送料かからないということを知った。ムビチケとは何なのかも知った。

 

供給に飢えたオタクは怖い…。衝動というか反射でチケットを買った。私はテンション上がりすぎるとお米を炊く癖があるけど、今回はポトフをつくった。普段は一日疲れた〜と皿洗いも面倒臭がるけど、アドレナリンどばどばだった。

ポトフに入れたシャウエッセンソーセージの美味しさに涙しながら気づく。

あれ?そういやメール届いてないな…。

購入確認のメールが届いてない。おそらくアドレスを間違えて入力してしまった。ログインせずに買ったので入金の確認は取れない。そもそもちゃんと買えてるかわからない…。もうあとは家に届くのを願うばかりだ。

 

 

p.s.

ここまで書いて寝落ちしてしまった。

後日受信箱見たらちゃんとメール届いてました。

立ち止まるな少女たちよ

やなみんが卒業する。

 

こうして字に起してみたら、もっと実感がわかなくて、あまりにもちぐはぐで、信じられなくてなんか少し笑えた。

でも、なんでだろう、耳から流れ込んでくるカントリー・ガールズの楽曲を聴いてると涙が止まらない。

 

 

滑舌が悪くてもたっとした発声の歌は、どんくさくて自転車も乗れないインドアの小さな女の子そのもので、大事に育てられた彼女の下がった眉毛の笑顔が浮かんでくる。小さくて細い身体に、読書で培った知識をたくさん詰め込んだ頭が重そうで。出てくる言葉は大人びているのに、みんなみんな!私のお話聞いて!と顔を赤くして必死におしゃべりする姿は子ども。そのアンバランスさもまた魅力の一つだったね。

カントリー・ガールズから島村嬉唄ちゃんがいなくなって、まるでうたちゃんの穴は1人じゃ埋められないと言われたみたいに2人が加入した。梁川奈々美船木結。真っ白な衣装に身を包んだふたりは小さくて、にこにこ笑っていた。梁川ちゃんといえば、少し前の研修生発表会で「ロマンスの途中」を立派に歌いきっていたのが印象に残っていたけど、それくらいしか知らなかった。

加入したばかりのやなみんは、「なんだこの子」に尽きた。

慇懃無礼、という言葉がこんなに合う子は初めてだった。まだ13歳なのに、出てくる言葉、仕草、おかしいほど大人のそれで。子役感とか人生3週目とかよく言われてた。カントリー・ガールズはどちらかというと素人っぽさが強くて、やなみん、そしてふなっきの2人はそれまでのカントリーとのカラーとは少し違って、新しい風だった。でも混ざり合って新しくなったカントリーの色は、悪くなかった。全然、悪くなかった。

やなみんの大人びた言動と、聞いてくれる人がどんどんいなくなるくらいのおしゃべりは、少しひやひやするくらいだった。でも、嫌な感じはしなかった。浮いちゃうんじゃないか?という危惧もあった。けど、それをうまくキャラとして昇華したのは、贔屓目だけどやっぱりももち先輩だったと思う。

ももちは本当にやなみんを可愛がってた。加入当初は、やなみんは子どもの頃のももちに似てる、なんてこともよく言われてた。そんなやなみんをももちは自分に重ねて放っておけないんだろうって。そんな当人たちの気持ちなんてわからないけど、でも前に出て顔を赤くして一生懸命喋るやなみんを後ろから見るももちの目は、すごく優しかった。変なことを言い出さないか、ちょっと心配なあの子を誰より愛しい目で見ていた。

やなみんのおでこをぺちんと叩くももち。自分の撮影で訪れた場所でやなみんのためにポケモンのガチャガチャを回すももち。ももちのラストライブ、「愛おしくってごめんね」で台詞を奪われて困り眉でももちを見つめるやなみんがモニターで抜かれたあの数秒間は、本当におもしろくて笑えて、それがまた泣けて、笑ってるんだか泣いてるんだかこっちの顔はぐちゃぐちゃで、これぞももちのエンターテイメントだった。

 

 

やなみんの「ご報告」というブログはあまりにも唐突で、クリックするまで「ご報告」の響きもわかっていなかった。“卒業”という文字を目にして初めて「えっ!?」と声が出た。

メチャメチャ悲しかった。

アイドルの卒業発表は、取り消されない。少なくとも、ハロプロで卒業撤回はいまだない…と思う。いくらこっちがどうしてとかなんでとかやめないでとか、原因を勘ぐったりこうすればよかったとか今からでもこうとか、そんなのは意味がないし、今までのことを思い出したり卒業までの道のり、そして彼女たちが決めた道を応援しようなんて気持ちの整理をつけたり、つけられなかったり、そんなのすべてお構いなしに「卒業します」と言ったその瞬間からもう引き返せないのだ。それを嫌というほど知っていたから、卒業を発表したというその事実がなにより悲しかった。

Berryz工房が無期限の活動休止について発表したときのことを、徳永千奈美ちゃんは『「これを言ったら、もう戻れないんだ」っていう思いが襲ってきた』と振りかえっていた。泣いても笑っても、もうあとは駆け抜けるしかない。それがアイドルの卒業発表。

 

だってやなみんはまだ16歳。垢抜けない彼女がJuice=Juiceに移籍して周りに合わせるようにどんどん綺麗になって、おでこが封印されたのは寂しいけど、綺麗になっていく自分をやなみん自身が嬉しく思っていたらいいなと、見守っていた。これからもっと綺麗になって、背も伸びて、歌もどんどんうまくなって、「逆に聞くけど結は?」なんて名言も恥ずかしいからもうやめてと言うようになっていくんだと。彼女の成長を見るのが楽しみだった。

移籍・兼任という道を歩むことになったカントリー・ガールズ。それでも彼女たちは“困難・荒波・大歓迎!”と笑顔で歌って踊ってゆく。5人でも力を合わせて、乗り越えていくんだと思っていた。当たり前のように。だから、まさかやなみんがいなくなるなんて思ってもなかった。

13歳から16歳までアイドルをして、その後は受験勉強をして大学へ進学。そうだとしたら正直こんなに賢いプランはないと思う。嫌になるほど現実的だ。アイドルとしての彼女の成長を見たいだなんていうのは結局はオタクのエゴだ。だからやなみん、とびっきり幸せになってね。

 

Juice=Juiceに移籍しなければまだ残っていたかも、なんて思わなくもないけど、それはJuice=Juiceのみんなにも、Juice=Juiceとしてがんばろうとしていたやなみんにも失礼すぎる。Juice=Juiceでのやなちゃんもまだ見ていたかったし、やなちゃんやなちゃんと可愛がってくれたメンバーたち、ありがとう。でも、もしつらい思いをしていたのなら、それはあまりにも悲しい。マイナスな卒業は悲しすぎるから。

 

 

カントリー・ガールズのブログ、梨沙ちゃん、おぜ、ちぃと続いて、最後はふなっきか…とあまりにも出来すぎたストーリーに震えていた。あんなにブログをドキドキしながら更新をリロードしたのは初めてだった。日を跨いで、逆に更新ないパターンか?それはそれでクるものがある、とか思っていたら更新があった。

やばくね?

その一言に尽きた。やなみんに相談されていた梨沙ちゃんの熱いブログも、普段は胸の内を見せないちぃの垣間見える本音もやばかったけど、ふなっきは桁違いだった。あれ?こんなに文学的センスのある子だったっけ?と思わずにはいられない。

卒業まで一緒にがんばろうとか、その後もずっと友達だよとか、そんな言葉はなくて、そこに並んだ言葉はどれをとってもふなっきの本当の言葉が瑞々しく輝いていた。なにあの終わり方。やばすぎない?うたちゃん脱退時の小関のブログと双壁をなした。

 

やなふなは希望だと思っていた。

東京(神奈川出身だけど)のお嬢さんと大阪のちきちき娘。正反対こそコンビの至高。研修生のときからある程度のファンがついていたふなっき。顔良し歌良しでふなっきの一人勝ちかと思いきや強烈過ぎるやなみんのキャラに喰われそうで、ワクワクが止まらなかった初期。少し落ち着いてきてセットでお仕事をこなすようになっていった中期。新体制後、離れたことで仲は深まり本当の意味でライバルになった後期。と私は思っている。後期という位置づけになってしまうことが切ないが。

やなみんがいることでふなっきが、ふなっきがいることでやなみんが。お互いを意識し合って刺激し合って。お互いを越えようとしてそれぞれが高められて、でも一緒になるともっとパワー全開になって。やなふなを見ているとハロプロもまだ捨てたもんじゃない!とドキドキした。このふたりがこれからどうなるんだろう、と。

でもそれももうないんだね。来年、桜が満開になる頃にはもうやなみんはいないんだね。君と一緒に迎える夏はもう一生来ないんだ。

 

 

やなみんが卒業すると、カントリー・ガールズは4人になる。私はももちの忘れ形見であるカントリーの子たちを最期まで見届ける。そうしたら「今までのようにメンバーの近くで見守ることはできないから、ファンの皆さん、どうか5人をよろしくお願いします」とももちが私に残した呪縛が解けるのだろう。

 

やなみん卒業は、なんでこんなに物悲しいのか。

まだまだ成長する彼女を見ていたかったという気持ちと、明らかに悩んでいた彼女の出した結論が卒業という悲しさ。

でもどうしようもないんだ、時計は決して止まらないのだから。

Banal Story

アニメBANANA FISH、運命の9話を待ちながら8話のことを。

 

なかなか重々しい8話。ジェシカの「男なんてなによ!」のくだり、好きだったのだけど、そりゃあカットされるよな、というのは納得できるので致し方なし。でも、マイケルと話すアッシュのシーンが見れて嬉しかった。

 

今回はいつにも増して英ちゃんの姫感が強く、同時にショーターのかっこよさも凄まじかった。ショーターの闘い。

それと、印象的だったのは、ユーシスの独白。ユーシスもまた、闘う人間のうちのひとりで。闘うというより、もがく。蛇のようにのらりくらりとかわしたり、お母さんのことを「もう済んだことさ」なんて言うくせに、人間臭いったらありゃしない。BANANA FISHに出てくる登場人物みんな人間臭いけど、ユーシスは特にその節が強いなと感じる。やっぱりだんだんとヒステリックになるところは魅力ですよ。

 

 

…、9話の予告を見てから「吐きそう」という感想しかない。どうしてなの?あの楽しい予告の時間が数少ない救いのひとつだったのに。なんでアッシュ真面目なトーンでショーターとのこと語ってるの?いつもみたいに悪ふざけしてよ…。そう思うと同時に、アニメスタッフの本気を感じた。ああ本気で視聴者をどん底に突き落とす気だ、と…。そうだ、BANANA FISHってこういう作品だった、と思い知ることになるのだ。

 

8話の感想なのに、ショーターのことを考えれば考えるほど苦しくて、とてもじゃないけど一週間じゃ気持ちの整理がつかなかった。声がついて、絵が動くことでどんどん、どんどん感情移入というか、キャラクターのことを好きになると同時に、思い出がたくさんできてしまった。

 

9話がどうなるかはまだわからないけれど、ショーター、ひいてはアッシュといったようなストリートキッズの彼らの運命について考える、答えの出ない日々を我々は送り続ける。私はまだその舟から降りられる気はしない。

 

 

饒舌なストーリー

The Rich Boy

カ、カリフォルニアだーい!

 

BANANA FISH7話感想です。

 

どうしても、BANANA FISHの感想が放映後すぐには書けなくて、結局集周回遅れみたいな感じになる。なのでさらっと感想。

7話の次回予告がすごく楽しかったですね。ナンパに引っかかった女の子にちゃっかり喜ぶ英ちゃんが可愛かった。

いやはや、前半…というか序盤とそれ以降の落差がきつい7話でした。カルフォルニアだーい!の英ちゃんのはしゃぎっぷりもさながら、なんで伊部さんはそんな英ちゃんをカメラに収めるの…!?とざわついた(私が)あとイメージショットとしてのモデルの英二とアッシュというサービスショット……!!困りますねアレは。パロディというかパラレルというか、想像しちゃいます。それからマイケル可愛すぎました。ジェシカも美人だし。6話での親子との対比のような感じがしてちょっぴり切なかった。

 

そして。ユーシス登場回!

どんな声なんだろうとわくわくしていた。ラジオドラマのキャストさん、大輝ゆうさんの声がすごく気に入っていたので。シン役のあづみれいかさんも同様に。なんだか最初は特徴的な声だな、程度だったのが段々とハマっていった。もちろん、アニメ版のユーシスも、化けてる感があってこれからの彼がもっと楽しみ。

7話にあたるところで私の印象的なシーンは、英二がアッシュの背後から近づくあのシーン。あそこで「あっ、英二はアッシュにとって特別になりかけてる」と気付き始めた。アッシュが英二に気を許しているんだというのをはじめて感じたシーンなのでよく覚えています。アニメでは、ユーシスがかなりショックを受けているような描写に見えた。ほんっと、ユーシスと英二とアッシュの関係性はもう…、言葉にしづらいが…、嫉妬だけじゃ表せない。

アニメが現代版になるということで一番気になっていたのはこのパソコンのシーン。新人類のやりとりが地味に好きだったので、どうなるんだろう、PCめっちゃ薄かったら笑う、と思っていたけどそれなりにちょい古めのモデルぽかった。BANANA FISHをイルカに質問したりしてなくてよかった。初心者にはよくわからないハッキング?をしつつ、カタカタカタ、ターンッ!をアッシュがしてて最高だった。

ところで、BANANA FISHのデータとしてエンジェルトランペットと思しきものが映っていて、たぶんそうなんだけど、良い演出だったな。

 

今話、もうひとつの山場。ショーター…。ショーターが囲まれるあの場面、もう見ていられなくて、ああ、ああ…、と声を上げるしかない。そんなんばっかだこのアニメ。もうつらいよ、既につらい、本当にアッシュと、特に英二と仲良くするのはやめてくれ…と何度も言ってる。なんならショーター出てきたときから言ってる。つらい。

 

 

そして…。何なの?なんで毎回EDの入り方が良いの?感謝しかない…。良いっていうとすごい語弊がある。もうつらすぎて苦しい。案の定語彙がないんだけど、やっぱり先を知ってるから、結局、ああ、ああ…と呟くしかなかった。

 

 

今回のタイトル「リッチ・ボーイ」を初めて見たとき、ユーシスがアッシュを羨ましがる構図がパッと思いついた。一見、地位も富も名声もあるようなユーシス、というよりユーシスの一家。でも彼が望んでいたものを持っていたのはストリート・キッズのアッシュ。そういうリッチ、だなと。

他の人が感想で仰ってたけど、BANANA FISHは親子や兄弟の関係性が多く見られるんですよね…。ユーシスもまた苦しめられてきた存在であることがわかりやすく描かれていたなあと思う。アニメの改変として、龍の刺青。これがまた、身体に刻みつけられた重みを感じさせた。ショーターに掴みかかられて、涙を受けるユーシス。その表情がまた良すぎた。アニメでの改変、良いところがいくつもあって嬉しい。

 

あ、あと新規BGM多くて嬉しかった。サントラ、ポチりました。

 

ユーシス髪さらさらだったね。

 

 

リッチ・ファミリー

My Lost City

胸が潰れるアニメBANANA FISH6話感想。

 

アニメを待ちながら24時になった。ED曲「Prayer X」が配信開始となったので、即購入。King Gnuは去年、注目すべきバンド、みたいな誰かのブログを読んでいてその数あるバンドの中で唯一ハマったバンドだった。Vinylという曲を聴いていて、ああこの荒廃した感じたまらないと思っていた。BANANA FISHアニメ化の際に、最初は気付かなかったのだけど、後になって、ああKing Gnu!!と衝撃が走った。聴いていて音が面白いですよね。BANANA FISHにピッタリだなと思って、このED、かなり好きです。リピートしてるけど、聴くのには気持ちが重くなるから注意。

 

6話は、ひたすらに胸が苦しくて仕方なくて、観終わった後も2時間くらい布団に入りながらどんよりした心を持て余していた。

アッシュの故郷、ケープ・コッド。グリフと2人で過ごしたというそこは、小さな子どものアッシュの面影がそこらじゅうにあった。クマのぬいぐるみとか模型とか、兄弟の写真立てとか。アッシュがいかに普通の男の子で、グリフという兄から愛情を受けていたかがわかる。

私は白黒の漫画でしかケープ・コッドを知らなくて、アッシュの過去のこともあってさびしいとこなのかと思っていた。海の青と木々の緑が眩しいところでしたね。いい景色だね、と詠嘆する周りを横目に、アッシュはひたすらにつらそうだったな。英二に故郷のことを「嫌いなの?」と訊かれて、「考えたこともない」と答えるあのシーンがとても好きで、アニメでも余韻をそのままに再現してくれて嬉しい。私はあの答えを、あの気持ちを知っている。考えたことがないわけがないんだ。

アッシュは、何を想ってあの家を出てNYへ向かったんだろう。そこには、自由があると思ったのか。NYってどんなところなんだろう。人がたくさんいるんだろうか。東京のように。

私は東京が好きだ。いろんな人がいるから、こんな私がひとり紛れていてもきっと誰も気付かない、見向きもしないと思ったからだ。田舎で嫌な思いをして育った人間にとってそれがどんなに心安らぐことか。なんて、少し重ねてしまって彼の孤独を想ってまたつらくなった。だって、家を出たときのアッシュはまだ14,5歳くらいじゃないか?もっと幼いかな?事件直後なら10歳にもなってないのかな。

 

幼いアッシュの描写もえげつなかった。緑の目をまんまる大きくして、大人たちのやりとりをただ見ていたアッシュ。

 

…アニメの威力が凄くて、つらいアッシュの過去がフルパワーで私の胸に圧し掛かってきて、まともに思考ができません。

ジェニファーがあっけなく撃たれて殺されてしまったこと。あんなに簡単に人は死ぬんだ、ふたつの銃弾で人の命は簡単に止められるんだ。あのあっけなさを、その痛みそのままにアッシュは周りの人間の死という形で喰らってきたんだと思う。あんまりだ。アッシュの心は冷酷でもなんでもない。痛みを痛みとして感じるまともな心を持っている。彼はもうとっくにボロボロだ。それでも足を止めることができなくて、父親を置いてトラックに転がり込む。チキショウ、クソったれ叫びながら。

 

 

冒頭のオーマイダーリン再びはグッときた。子どもと言われて怒るピリピリしたアッシュも良い雰囲気。アッシュとロボのコンビもなかなか良い味出してきていて、一緒にギャグっぽいことしてるラストも良い。アッシュとジェニファーのやりとり良い。すごく優しい声色…。あと、これも原作再現してくれて嬉しかったけど、ネズミにびっくりする英ちゃん。(>☁<)って顔してて可愛くて笑ってしまった。銃の扱い方を教えてもらうときの英二のパーカーも独特のデザインでなんやねんそれと笑った。むしろちょっと欲しい。あと、ジムに怒る英ちゃんの怒声、カッコ良かったな。英二は超男前なキャラだと思っているから今後にも期待。

 

今回EDのキャストを見ながらたまげたのですが、ジェニファーの声は釘宮理恵さんだったんですね。全然わからなかった…。釘宮さん、THE萌えキャラももちろん釘宮節効いてて最高だけど、萌えキャラ以外の役も最高なんですよね…。個人的一押しはやっぱり『鋼の錬金術師アルフォンス・エルリックですね。最高。

あと、今回のEDもまた良い。とうとう月龍が出てくるんだ…!楽しみでしかたない。BANANA FISHという作品において、ユーシスの存在は本当にキーだから。どんな声なんだろう、どんなふうに喋るんだろう、楽しみです。

 

 

 

最後に、英ちゃんの無邪気さについて。

英二がアッシュ!と声を掛けたことで均衡状態が崩れて、あのような流れになってしまったわけだけど。英二はいつも守られて、なにもできなくて…、とイライラする人も出てくるだろうと思う(前も言ったなコレ)。そこで、お昼にそうめん食べながらぼつぼつツイートしてた思考をちょっとまとめてみる。

英二は他人のSOSに気づける人間だって後に言われるような子で。でも、SOSは感じ取っても、救い方まで完璧に上手いわけじゃないと思う。例えば、カウンセラーのように傷ついた人間に対しての最適解を導くことはできない。あくまで、英二の思う励ましや慰めを施す。「なんだかんだ言っても親子なんだよ」と言ってみたり、故郷や家族は誰にとっても大切なものと信じて疑わない。そんな個人の価値観に因っている。だから、ときには無神経なことを言ってアッシュと喧嘩になったりする。英二だってただの20歳そこそこの男の子だ。

(というか、本当に繊細にアッシュのことを思っていれば「○ンポコでも食えば?」だなんて口が裂けても言えないだろ…。英二どうかしてると思ったと同時にこれが成せるのはふたりの間柄だからだよな、とも思った。アニメはどうするんだろう、もちろんカットだとは思うけど、こういう英ちゃんもただのしょうもない青年であるというところは何とか演出してほしい。)

英二はあくまでも“友だち”としてアッシュに寄り添おうとしている。ここが何より重要で、謂わば英二は勝手にアッシュのそばにいたいと思っているというか、間違いなく英二という人間の意思に因っている。後ろになんの思惑もない、見返りも期待していない、純粋に友だちとしてアッシュを想っている。なんでそんなにアッシュのことを?と訊けば恐らく「だって友だちだから」と何の疑問も持たない顔で言うだろう。それほどに当たり前なことなんだ、英二にとっては。だからこそ、アッシュは心すべてで英二に寄り掛れたんじゃないかと思っている。自分が何を言おうと思おうと、英二は英二で勝手に考えて自分のそばにいたがる、いてくれる。その信頼にも似た、魂の交信があったからじゃないかな、と。

それと、アッシュはこの先英二を守ることに固執するわけだけど。アッシュはまともな心を持っていて、ゆえに化け物の自分を受け入れられなくて、とっくに彼の心はボロボロだと思う。大事な人ばかりが彼の前からいなくなっていって、もう英二しかいない、何が何でも英二だけは守る。「大切な人を守る」ことを成し遂げたかったのかもしれない。それまで叶わなかったから。いや、それにしてもアッシュが唯一受け入れた幸福が英二だったという点において、英二が特別な存在であることは確かか。

いろんな人が覚えのあることだと思うけど、守る存在ができると、自分がしっかりしなくちゃという意識が芽生える。それが自分を支える。アッシュはボロボロの状態で、英二を守ることで護られていたんじゃないかと思う。

つまり、英二は無神経だし足手まといに思えるかもだけど、それでいいんだ。確かにアッシュを救って、護っていく存在になるのだから。

 

 

 

マイ・ロスト・チャイルド

From Death to Morning

 と、特殊ED……。4話のEDを軽々と越えてくる…。

 

アニメBANANA FISH5話、感想です。

 

あまりにもつらくないですか?あのED。

夜逃げ前にふさわしく、密やかな夕暮れ。セピアみたいな静かさ。マックスに、ケープ・コッドへ行くと言われて「なんで…」と呟いたアッシュは迷子の子供のようだった。故郷に帰りたくなさそうな顔。ひとり屋上で座るアッシュを映したとき、EDの曲もサビになって。それまでBGMとして流れていた曲がちゃんとED然とする。代わりに、アクターとしてのアッシュと、NYの街並みは背景と化す。美しい…。

そして、アッシュは涙を流して悲しむのだ。なんて、なんて人間くさいんだろう。この子は本当にただの17歳の男の子なのだ。前半であんなに強かに、グリフが亡くなってしおらしいふりをして周りを欺いていたアッシュが、ひとり夕暮れの中で涙を流す。兄さん、と呼びかける。オレンジの世界。

かなり余韻を残すEDで、観終わった後はしばらく何も自分の中に取り込みたくなかった。

 

 

では感想ですが。

今週も英二がかわいい。ソファで犬のようにこちらに向かってくる英二、刑務所から出てきたアッシュに微笑みかける英二。車を運転する直前息を吐く英二、アッシュに年上なんだろ?と言われて恥じる英二。一緒にいていいんだね?!というときの英二の小首を傾げた顔は、あまりにもかわいすぎてテレビの画面を写真に撮ってしまった。寝起きの英ちゃん、さすがに上半身裸ではなかった…。残念なようなホッとしたような。漫画で裸の寝起きシーンを見たときは面食らったから…。そして!英ちゃんの「BANG!」が見れて本当によかった!やってほしかったシーンなので嬉しい。あの少し古臭い感じが良いのだ。また野島さんの少年と青年の間のような声が素晴らしい。

 

毎回毎回、ショーターがかっこよさを更新してくる。「俺だってカッコいいとこ見せたいからな」と言ったとき、シ、ショーター…!!!と複雑な感情がないまぜになった雄叫びが出た。英二を後ろから抱えて敵を撃つショーター、河に飛び込むとき英二を抱きとめるショーター。英二が棒高跳びの話をするときに小首をかしげたり、河から上がって犬のように水飛沫を飛ばすショーター、可愛いです。

正直、アッシュと英二とショーターが三人で絆を深めていくところを見るたびに、この先のことを想って苦しくなる。もうやめてくれ…、これ以上仲良くなるな…、別れがつらい。

 

他、ちょっとした感想も備忘録的に書いておく。

マーディア姉さんが美しい。中華BGMが良い。おっさん達のコメディチックな感じもテンポと緩急がついて良い。え、英二姫…!?あとアッシュが河に飛び込むシーン、美しかった。

 

 

という感じで、キャラクターへの感情が爆発してしまったが、ストーリーについて。今回は「これは自分の問題だ」がキーワードでしたね。それぞれがそれぞれの理由で、行動を共にしていく。こうしてひとつひとつの運命が絡み合っていく。まるで予定調和のように。

 

EDのあまりもの余韻に、何もできず、6話視聴後の感想となってしまった。

 

 

死より明日へ

This Side of Paradise

オレだってうまくて飲んでるわけじゃないさ…

 

 

アニメBANANA FISH4話、感想です。原作ネタバレもありますよ。

 

 

上に載せたマックスのセリフ、好きなんですよね。渋くて、重くて、虚しくて…。原作でもラジオドラマでも、かっけぇなと思う個人的名台詞のひとつ。

アニメのマックスを観てると、アッシュよりいくつも歳を重ねてるんだとわかるし、体格もがっしりしてるなと感じるし、大人だと思う。なんだかんだアッシュのことを心配してくれて、でも「グリフィンの弟なんだ あいつの弟なんだものな…」とおっぱじまる喧嘩を止めに行くところなんかは、ちゃんとグリフの友達なんだとわかって尚つらい。「もう1度会いたかったな…たとえオレだってことがわからなくなっていても…」と酒を呑みながらこぼすマックスの瞳のブルーが揺らいでいてとても綺麗だった。

 

さて、今回は初っ端からクライマックスといってもいいほど盛り上がりがあってドキドキしましたね。毎度オーサーの凄みに「強そう…」と思いながら見てる。

英ちゃんがごめんと心の中で謝りながらアッシュに託されたことを話すときの伏せた睫毛がやたら印象的だった。この辺りは、英二が足手まといだと感じる人もいるのかな。

そして!改めてこの流れを見ると、鮮やかすぎる、そんなショーターの登場。ああ、カッコいいよ、ショーター…。英ちゃんのジャケット?ジャージ?のバックプリントにふふっとなりながらも、グリフが立ち上がりこちらに近づいてくるときは思わず「ああっ…!」と声を上げてしまった。

 

アッシュの、ブルへの色仕掛けとそこからの野性味溢れるバトルシーン、良かったですね。プロレスみたいで。ガーベイへの「豚野郎」発言もなんか意外だった。アッシュは太っている容姿の人間を豚と言っているわけではないのか…、みたいな。

あと、今回も英ちゃんは可愛らしかった。伊部さんとの言い合い、拗ねたり怒ったりの英ちゃん、やっぱりなんか幼いというか。アニメの英ちゃん、正直可愛くて可愛くて仕方ない。あーかわいい!という感情でまみれる。

アニメのアッシュは、少年っぽさが端々から強く感じるのでつらい。アッシュの、感情がむき出しでコントロールが効かないところがよく描かれているなと思う。そういう魅力が確かにあると思う。グリフが死んだことによるアッシュの涙、ただただ胸が苦しい。

 

 

ちなみにこの4話は、大好きな刑務所内飲酒シーンからしっとりとエンディングに繋がり、かなりしんみりしたけれど、心の中では思っていた。

 

ショーター禿げてないやんけ!!!!!

 

いや、そんな気はしてたけど…、アニメのショーターとして受け入れ始めているので大丈夫です。どんな髪型でもショーターはショーターだよ。みんな大好きショーターだよ。ていうか禿げじゃないから。伸ばしてる途中だから。

 

 

楽園のあちら側

 

 

 

追記

ローソンさんでBANANA FISHとのコラボ商品、バナナスムージーを探し求め、飲みました。

小学生の頃、仲良くなった転校生がいた。年頃の私は、なんだか周りが子どもっぽく思えて、少し周りとの波長が合わないなあなんてことを感じていたし、まあ、生意気だし一丁前だけど、確かになんとなく息苦しかった気もする。そんなときにやってきた転校生は嘘みたいに波長が合って、すごく仲良くなって、とても大好きだった。子どもの私は今よりずっと他人との距離感の取り方が下手くそで、いつも近づきすぎては失敗してそのまま疎遠になるみたいな、そんな繰り返しだった。その転校生も、気付いたら好きだけじゃない相手になっていた。私とその子の最終的な関係が良好だったのかそうでないのか、なんだか思い出せない。こんなことばかり繰り返して、好きという気持ちに正面から向かい合うことができない自分はどうしようもないと思う。

放課後、白い大理石が冷たいその子のお家にお邪魔して、親のいないリビングにランドセルを投げ出してテレビをつけて録画していたドラマを見ていた。その子がいつもバナナミルクをつくってくれた。私の家には置いてないミキサーに、バナナと牛乳とたっぷりの砂糖。ガラスコップに淹れて、ガラステーブルに運んでくれた。甘くて甘くて、ぜんぶ私には知らなかったもので、大好きだった。

バナナスムージーを飲んでその大好きなバナナミルクを思い出した。