Banal Story

アニメBANANA FISH、運命の9話を待ちながら8話のことを。

 

なかなか重々しい8話。ジェシカの「男なんてなによ!」のくだり、好きだったのだけど、そりゃあカットされるよな、というのは納得できるので致し方なし。でも、マイケルと話すアッシュのシーンが見れて嬉しかった。

 

今回はいつにも増して英ちゃんの姫感が強く、同時にショーターのかっこよさも凄まじかった。ショーターの闘い。

それと、印象的だったのは、ユーシスの独白。ユーシスもまた、闘う人間のうちのひとりで。闘うというより、もがく。蛇のようにのらりくらりとかわしたり、お母さんのことを「もう済んだことさ」なんて言うくせに、人間臭いったらありゃしない。BANANA FISHに出てくる登場人物みんな人間臭いけど、ユーシスは特にその節が強いなと感じる。やっぱりだんだんとヒステリックになるところは魅力ですよ。

 

 

…、9話の予告を見てから「吐きそう」という感想しかない。どうしてなの?あの楽しい予告の時間が数少ない救いのひとつだったのに。なんでアッシュ真面目なトーンでショーターとのこと語ってるの?いつもみたいに悪ふざけしてよ…。そう思うと同時に、アニメスタッフの本気を感じた。ああ本気で視聴者をどん底に突き落とす気だ、と…。そうだ、BANANA FISHってこういう作品だった、と思い知ることになるのだ。

 

8話の感想なのに、ショーターのことを考えれば考えるほど苦しくて、とてもじゃないけど一週間じゃ気持ちの整理がつかなかった。声がついて、絵が動くことでどんどん、どんどん感情移入というか、キャラクターのことを好きになると同時に、思い出がたくさんできてしまった。

 

9話がどうなるかはまだわからないけれど、ショーター、ひいてはアッシュといったようなストリートキッズの彼らの運命について考える、答えの出ない日々を我々は送り続ける。私はまだその舟から降りられる気はしない。

 

 

饒舌なストーリー

The Rich Boy

カ、カリフォルニアだーい!

 

BANANA FISH7話感想です。

 

どうしても、BANANA FISHの感想が放映後すぐには書けなくて、結局集周回遅れみたいな感じになる。なのでさらっと感想。

7話の次回予告がすごく楽しかったですね。ナンパに引っかかった女の子にちゃっかり喜ぶ英ちゃんが可愛かった。

いやはや、前半…というか序盤とそれ以降の落差がきつい7話でした。カルフォルニアだーい!の英ちゃんのはしゃぎっぷりもさながら、なんで伊部さんはそんな英ちゃんをカメラに収めるの…!?とざわついた(私が)あとイメージショットとしてのモデルの英二とアッシュというサービスショット……!!困りますねアレは。パロディというかパラレルというか、想像しちゃいます。それからマイケル可愛すぎました。ジェシカも美人だし。6話での親子との対比のような感じがしてちょっぴり切なかった。

 

そして。ユーシス登場回!

どんな声なんだろうとわくわくしていた。ラジオドラマのキャストさん、大輝ゆうさんの声がすごく気に入っていたので。シン役のあづみれいかさんも同様に。なんだか最初は特徴的な声だな、程度だったのが段々とハマっていった。もちろん、アニメ版のユーシスも、化けてる感があってこれからの彼がもっと楽しみ。

7話にあたるところで私の印象的なシーンは、英二がアッシュの背後から近づくあのシーン。あそこで「あっ、英二はアッシュにとって特別になりかけてる」と気付き始めた。アッシュが英二に気を許しているんだというのをはじめて感じたシーンなのでよく覚えています。アニメでは、ユーシスがかなりショックを受けているような描写に見えた。ほんっと、ユーシスと英二とアッシュの関係性はもう…、言葉にしづらいが…、嫉妬だけじゃ表せない。

アニメが現代版になるということで一番気になっていたのはこのパソコンのシーン。新人類のやりとりが地味に好きだったので、どうなるんだろう、PCめっちゃ薄かったら笑う、と思っていたけどそれなりにちょい古めのモデルぽかった。BANANA FISHをイルカに質問したりしてなくてよかった。初心者にはよくわからないハッキング?をしつつ、カタカタカタ、ターンッ!をアッシュがしてて最高だった。

ところで、BANANA FISHのデータとしてエンジェルトランペットと思しきものが映っていて、たぶんそうなんだけど、良い演出だったな。

 

今話、もうひとつの山場。ショーター…。ショーターが囲まれるあの場面、もう見ていられなくて、ああ、ああ…、と声を上げるしかない。そんなんばっかだこのアニメ。もうつらいよ、既につらい、本当にアッシュと、特に英二と仲良くするのはやめてくれ…と何度も言ってる。なんならショーター出てきたときから言ってる。つらい。

 

 

そして…。何なの?なんで毎回EDの入り方が良いの?感謝しかない…。良いっていうとすごい語弊がある。もうつらすぎて苦しい。案の定語彙がないんだけど、やっぱり先を知ってるから、結局、ああ、ああ…と呟くしかなかった。

 

 

今回のタイトル「リッチ・ボーイ」を初めて見たとき、ユーシスがアッシュを羨ましがる構図がパッと思いついた。一見、地位も富も名声もあるようなユーシス、というよりユーシスの一家。でも彼が望んでいたものを持っていたのはストリート・キッズのアッシュ。そういうリッチ、だなと。

他の人が感想で仰ってたけど、BANANA FISHは親子や兄弟の関係性が多く見られるんですよね…。ユーシスもまた苦しめられてきた存在であることがわかりやすく描かれていたなあと思う。アニメの改変として、龍の刺青。これがまた、身体に刻みつけられた重みを感じさせた。ショーターに掴みかかられて、涙を受けるユーシス。その表情がまた良すぎた。アニメでの改変、良いところがいくつもあって嬉しい。

 

あ、あと新規BGM多くて嬉しかった。サントラ、ポチりました。

 

ユーシス髪さらさらだったね。

 

 

リッチ・ファミリー

My Lost City

胸が潰れるアニメBANANA FISH6話感想。

 

アニメを待ちながら24時になった。ED曲「Prayer X」が配信開始となったので、即購入。King Gnuは去年、注目すべきバンド、みたいな誰かのブログを読んでいてその数あるバンドの中で唯一ハマったバンドだった。Vinylという曲を聴いていて、ああこの荒廃した感じたまらないと思っていた。BANANA FISHアニメ化の際に、最初は気付かなかったのだけど、後になって、ああKing Gnu!!と衝撃が走った。聴いていて音が面白いですよね。BANANA FISHにピッタリだなと思って、このED、かなり好きです。リピートしてるけど、聴くのには気持ちが重くなるから注意。

 

6話は、ひたすらに胸が苦しくて仕方なくて、観終わった後も2時間くらい布団に入りながらどんよりした心を持て余していた。

アッシュの故郷、ケープ・コッド。グリフと2人で過ごしたというそこは、小さな子どものアッシュの面影がそこらじゅうにあった。クマのぬいぐるみとか模型とか、兄弟の写真立てとか。アッシュがいかに普通の男の子で、グリフという兄から愛情を受けていたかがわかる。

私は白黒の漫画でしかケープ・コッドを知らなくて、アッシュの過去のこともあってさびしいとこなのかと思っていた。海の青と木々の緑が眩しいところでしたね。いい景色だね、と詠嘆する周りを横目に、アッシュはひたすらにつらそうだったな。英二に故郷のことを「嫌いなの?」と訊かれて、「考えたこともない」と答えるあのシーンがとても好きで、アニメでも余韻をそのままに再現してくれて嬉しい。私はあの答えを、あの気持ちを知っている。考えたことがないわけがないんだ。

アッシュは、何を想ってあの家を出てNYへ向かったんだろう。そこには、自由があると思ったのか。NYってどんなところなんだろう。人がたくさんいるんだろうか。東京のように。

私は東京が好きだ。いろんな人がいるから、こんな私がひとり紛れていてもきっと誰も気付かない、見向きもしないと思ったからだ。田舎で嫌な思いをして育った人間にとってそれがどんなに心安らぐことか。なんて、少し重ねてしまって彼の孤独を想ってまたつらくなった。だって、家を出たときのアッシュはまだ14,5歳くらいじゃないか?もっと幼いかな?事件直後なら10歳にもなってないのかな。

 

幼いアッシュの描写もえげつなかった。緑の目をまんまる大きくして、大人たちのやりとりをただ見ていたアッシュ。

 

…アニメの威力が凄くて、つらいアッシュの過去がフルパワーで私の胸に圧し掛かってきて、まともに思考ができません。

ジェニファーがあっけなく撃たれて殺されてしまったこと。あんなに簡単に人は死ぬんだ、ふたつの銃弾で人の命は簡単に止められるんだ。あのあっけなさを、その痛みそのままにアッシュは周りの人間の死という形で喰らってきたんだと思う。あんまりだ。アッシュの心は冷酷でもなんでもない。痛みを痛みとして感じるまともな心を持っている。彼はもうとっくにボロボロだ。それでも足を止めることができなくて、父親を置いてトラックに転がり込む。チキショウ、クソったれ叫びながら。

 

 

冒頭のオーマイダーリン再びはグッときた。子どもと言われて怒るピリピリしたアッシュも良い雰囲気。アッシュとロボのコンビもなかなか良い味出してきていて、一緒にギャグっぽいことしてるラストも良い。アッシュとジェニファーのやりとり良い。すごく優しい声色…。あと、これも原作再現してくれて嬉しかったけど、ネズミにびっくりする英ちゃん。(>☁<)って顔してて可愛くて笑ってしまった。銃の扱い方を教えてもらうときの英二のパーカーも独特のデザインでなんやねんそれと笑った。むしろちょっと欲しい。あと、ジムに怒る英ちゃんの怒声、カッコ良かったな。英二は超男前なキャラだと思っているから今後にも期待。

 

今回EDのキャストを見ながらたまげたのですが、ジェニファーの声は釘宮理恵さんだったんですね。全然わからなかった…。釘宮さん、THE萌えキャラももちろん釘宮節効いてて最高だけど、萌えキャラ以外の役も最高なんですよね…。個人的一押しはやっぱり『鋼の錬金術師アルフォンス・エルリックですね。最高。

あと、今回のEDもまた良い。とうとう月龍が出てくるんだ…!楽しみでしかたない。BANANA FISHという作品において、ユーシスの存在は本当にキーだから。どんな声なんだろう、どんなふうに喋るんだろう、楽しみです。

 

 

 

最後に、英ちゃんの無邪気さについて。

英二がアッシュ!と声を掛けたことで均衡状態が崩れて、あのような流れになってしまったわけだけど。英二はいつも守られて、なにもできなくて…、とイライラする人も出てくるだろうと思う(前も言ったなコレ)。そこで、お昼にそうめん食べながらぼつぼつツイートしてた思考をちょっとまとめてみる。

英二は他人のSOSに気づける人間だって後に言われるような子で。でも、SOSは感じ取っても、救い方まで完璧に上手いわけじゃないと思う。例えば、カウンセラーのように傷ついた人間に対しての最適解を導くことはできない。あくまで、英二の思う励ましや慰めを施す。「なんだかんだ言っても親子なんだよ」と言ってみたり、故郷や家族は誰にとっても大切なものと信じて疑わない。そんな個人の価値観に因っている。だから、ときには無神経なことを言ってアッシュと喧嘩になったりする。英二だってただの20歳そこそこの男の子だ。

(というか、本当に繊細にアッシュのことを思っていれば「○ンポコでも食えば?」だなんて口が裂けても言えないだろ…。英二どうかしてると思ったと同時にこれが成せるのはふたりの間柄だからだよな、とも思った。アニメはどうするんだろう、もちろんカットだとは思うけど、こういう英ちゃんもただのしょうもない青年であるというところは何とか演出してほしい。)

英二はあくまでも“友だち”としてアッシュに寄り添おうとしている。ここが何より重要で、謂わば英二は勝手にアッシュのそばにいたいと思っているというか、間違いなく英二という人間の意思に因っている。後ろになんの思惑もない、見返りも期待していない、純粋に友だちとしてアッシュを想っている。なんでそんなにアッシュのことを?と訊けば恐らく「だって友だちだから」と何の疑問も持たない顔で言うだろう。それほどに当たり前なことなんだ、英二にとっては。だからこそ、アッシュは心すべてで英二に寄り掛れたんじゃないかと思っている。自分が何を言おうと思おうと、英二は英二で勝手に考えて自分のそばにいたがる、いてくれる。その信頼にも似た、魂の交信があったからじゃないかな、と。

それと、アッシュはこの先英二を守ることに固執するわけだけど。アッシュはまともな心を持っていて、ゆえに化け物の自分を受け入れられなくて、とっくに彼の心はボロボロだと思う。大事な人ばかりが彼の前からいなくなっていって、もう英二しかいない、何が何でも英二だけは守る。「大切な人を守る」ことを成し遂げたかったのかもしれない。それまで叶わなかったから。いや、それにしてもアッシュが唯一受け入れた幸福が英二だったという点において、英二が特別な存在であることは確かか。

いろんな人が覚えのあることだと思うけど、守る存在ができると、自分がしっかりしなくちゃという意識が芽生える。それが自分を支える。アッシュはボロボロの状態で、英二を守ることで護られていたんじゃないかと思う。

つまり、英二は無神経だし足手まといに思えるかもだけど、それでいいんだ。確かにアッシュを救って、護っていく存在になるのだから。

 

 

 

マイ・ロスト・チャイルド

From Death to Morning

 と、特殊ED……。4話のEDを軽々と越えてくる…。

 

アニメBANANA FISH5話、感想です。

 

あまりにもつらくないですか?あのED。

夜逃げ前にふさわしく、密やかな夕暮れ。セピアみたいな静かさ。マックスに、ケープ・コッドへ行くと言われて「なんで…」と呟いたアッシュは迷子の子供のようだった。故郷に帰りたくなさそうな顔。ひとり屋上で座るアッシュを映したとき、EDの曲もサビになって。それまでBGMとして流れていた曲がちゃんとED然とする。代わりに、アクターとしてのアッシュと、NYの街並みは背景と化す。美しい…。

そして、アッシュは涙を流して悲しむのだ。なんて、なんて人間くさいんだろう。この子は本当にただの17歳の男の子なのだ。前半であんなに強かに、グリフが亡くなってしおらしいふりをして周りを欺いていたアッシュが、ひとり夕暮れの中で涙を流す。兄さん、と呼びかける。オレンジの世界。

かなり余韻を残すEDで、観終わった後はしばらく何も自分の中に取り込みたくなかった。

 

 

では感想ですが。

今週も英二がかわいい。ソファで犬のようにこちらに向かってくる英二、刑務所から出てきたアッシュに微笑みかける英二。車を運転する直前息を吐く英二、アッシュに年上なんだろ?と言われて恥じる英二。一緒にいていいんだね?!というときの英二の小首を傾げた顔は、あまりにもかわいすぎてテレビの画面を写真に撮ってしまった。寝起きの英ちゃん、さすがに上半身裸ではなかった…。残念なようなホッとしたような。漫画で裸の寝起きシーンを見たときは面食らったから…。そして!英ちゃんの「BANG!」が見れて本当によかった!やってほしかったシーンなので嬉しい。あの少し古臭い感じが良いのだ。また野島さんの少年と青年の間のような声が素晴らしい。

 

毎回毎回、ショーターがかっこよさを更新してくる。「俺だってカッコいいとこ見せたいからな」と言ったとき、シ、ショーター…!!!と複雑な感情がないまぜになった雄叫びが出た。英二を後ろから抱えて敵を撃つショーター、河に飛び込むとき英二を抱きとめるショーター。英二が棒高跳びの話をするときに小首をかしげたり、河から上がって犬のように水飛沫を飛ばすショーター、可愛いです。

正直、アッシュと英二とショーターが三人で絆を深めていくところを見るたびに、この先のことを想って苦しくなる。もうやめてくれ…、これ以上仲良くなるな…、別れがつらい。

 

他、ちょっとした感想も備忘録的に書いておく。

マーディア姉さんが美しい。中華BGMが良い。おっさん達のコメディチックな感じもテンポと緩急がついて良い。え、英二姫…!?あとアッシュが河に飛び込むシーン、美しかった。

 

 

という感じで、キャラクターへの感情が爆発してしまったが、ストーリーについて。今回は「これは自分の問題だ」がキーワードでしたね。それぞれがそれぞれの理由で、行動を共にしていく。こうしてひとつひとつの運命が絡み合っていく。まるで予定調和のように。

 

EDのあまりもの余韻に、何もできず、6話視聴後の感想となってしまった。

 

 

死より明日へ

This Side of Paradise

オレだってうまくて飲んでるわけじゃないさ…

 

 

アニメBANANA FISH4話、感想です。原作ネタバレもありますよ。

 

 

上に載せたマックスのセリフ、好きなんですよね。渋くて、重くて、虚しくて…。原作でもラジオドラマでも、かっけぇなと思う個人的名台詞のひとつ。

アニメのマックスを観てると、アッシュよりいくつも歳を重ねてるんだとわかるし、体格もがっしりしてるなと感じるし、大人だと思う。なんだかんだアッシュのことを心配してくれて、でも「グリフィンの弟なんだ あいつの弟なんだものな…」とおっぱじまる喧嘩を止めに行くところなんかは、ちゃんとグリフの友達なんだとわかって尚つらい。「もう1度会いたかったな…たとえオレだってことがわからなくなっていても…」と酒を呑みながらこぼすマックスの瞳のブルーが揺らいでいてとても綺麗だった。

 

さて、今回は初っ端からクライマックスといってもいいほど盛り上がりがあってドキドキしましたね。毎度オーサーの凄みに「強そう…」と思いながら見てる。

英ちゃんがごめんと心の中で謝りながらアッシュに託されたことを話すときの伏せた睫毛がやたら印象的だった。この辺りは、英二が足手まといだと感じる人もいるのかな。

そして!改めてこの流れを見ると、鮮やかすぎる、そんなショーターの登場。ああ、カッコいいよ、ショーター…。英ちゃんのジャケット?ジャージ?のバックプリントにふふっとなりながらも、グリフが立ち上がりこちらに近づいてくるときは思わず「ああっ…!」と声を上げてしまった。

 

アッシュの、ブルへの色仕掛けとそこからの野性味溢れるバトルシーン、良かったですね。プロレスみたいで。ガーベイへの「豚野郎」発言もなんか意外だった。アッシュは太っている容姿の人間を豚と言っているわけではないのか…、みたいな。

あと、今回も英ちゃんは可愛らしかった。伊部さんとの言い合い、拗ねたり怒ったりの英ちゃん、やっぱりなんか幼いというか。アニメの英ちゃん、正直可愛くて可愛くて仕方ない。あーかわいい!という感情でまみれる。

アニメのアッシュは、少年っぽさが端々から強く感じるのでつらい。アッシュの、感情がむき出しでコントロールが効かないところがよく描かれているなと思う。そういう魅力が確かにあると思う。グリフが死んだことによるアッシュの涙、ただただ胸が苦しい。

 

 

ちなみにこの4話は、大好きな刑務所内飲酒シーンからしっとりとエンディングに繋がり、かなりしんみりしたけれど、心の中では思っていた。

 

ショーター禿げてないやんけ!!!!!

 

いや、そんな気はしてたけど…、アニメのショーターとして受け入れ始めているので大丈夫です。どんな髪型でもショーターはショーターだよ。みんな大好きショーターだよ。ていうか禿げじゃないから。伸ばしてる途中だから。

 

 

楽園のあちら側

 

 

 

追記

ローソンさんでBANANA FISHとのコラボ商品、バナナスムージーを探し求め、飲みました。

小学生の頃、仲良くなった転校生がいた。年頃の私は、なんだか周りが子どもっぽく思えて、少し周りとの波長が合わないなあなんてことを感じていたし、まあ、生意気だし一丁前だけど、確かになんとなく息苦しかった気もする。そんなときにやってきた転校生は嘘みたいに波長が合って、すごく仲良くなって、とても大好きだった。子どもの私は今よりずっと他人との距離感の取り方が下手くそで、いつも近づきすぎては失敗してそのまま疎遠になるみたいな、そんな繰り返しだった。その転校生も、気付いたら好きだけじゃない相手になっていた。私とその子の最終的な関係が良好だったのかそうでないのか、なんだか思い出せない。こんなことばかり繰り返して、好きという気持ちに正面から向かい合うことができない自分はどうしようもないと思う。

放課後、白い大理石が冷たいその子のお家にお邪魔して、親のいないリビングにランドセルを投げ出してテレビをつけて録画していたドラマを見ていた。その子がいつもバナナミルクをつくってくれた。私の家には置いてないミキサーに、バナナと牛乳とたっぷりの砂糖。ガラスコップに淹れて、ガラステーブルに運んでくれた。甘くて甘くて、ぜんぶ私には知らなかったもので、大好きだった。

バナナスムージーを飲んでその大好きなバナナミルクを思い出した。

Across the River and into the Trees

アニメBANANA FISH3話感想です。

 

マックス登場回!房の壁に息子の写真を貼ってるのがよかったですね。割とギャグ寄りのキャラで可愛らしい。思ってたよりおじさん感はつよいな、と。

1話を観たときよりずっと、毎回アッシュの見た目の美しさが増して見える。綺麗な顔をしてるなと思う。

初対面のアッシュとマックスを観て、後に擬似親子となる2人と重ねた。ここの関係性もなかなか味わい深い…。2人の会話も盛りだくさんで嬉しい限り。

 

では感想ぽつぽつ。

伊部さんとマックスが思ったより仲よさげでなんか可愛かった。刑務所に入ったアッシュ、番外編『ANGEL EYES』を読んだ後だと、なんで今更ジロジロ周りに見られることに疑問をもつか違和感を感じたり。ガーベイに殴りかかるアッシュの狂犬っぷりは気持ちいいくらいですね。あそこで画面のスピードが急にぐわっと上がって、おお!と思った。反省房から出てきたアッシュの「オレは生まれてこのかた1度も反省ってやつをしたことがないからな」と、それに対するマックスの「おみごと…」が聴けて良かった、これ大好き。それから図書室でのアッシュの痛々しい裸体は本当に見ていられなかったですね。その後の医務室シーン、バナナを巡るやりとり、アッシュがバナナを咥えるシーンを見てなんだかいけないものを見ているような気分になってしまって、そんな自分がすごく嫌だった。

アッシュとマックスのやりとりは、名場面がいくつもあるけれど、「…おやすみロボ、あんたのコラム好きだったよ」と「おやすみ…アッシュ」「…おやすみ」のシーンも本当良かったです。アニメでは「おやすみマックス」だったかな?マックスの声優さんが、なんというか海外ドラマや映画の吹き替えみたいな感じがしていてとても合ってるなと思う。

 

 

そして3話といえば、良くも悪くも?インパクトの大きい英二とアッシュのキスシーン。個人的にはさらっと流してくれ…、とオタク心を拗らせていたのだが、いやはや、ねっとりでしたね。キスシーンとかベッドシーンがなんだか気恥かしくてどぎまぎしてしまう性分なので心の持っていきように困りました。でも、その後のアッシュの「託したぞ」という視線、良かった…!あの信頼というか共犯関係みたいなの、ちゃんと描かれていて大興奮でした。

そして英ちゃんのチャイナタウンルック。このアニメ配色が独特だなとは思っていたけれど、やっぱりどぎつい配色のチャイナタウンルック、見てて楽しかった。伊部さんに内緒で出かける英ちゃん、どきどきしすぎている…。ドクターメレディスのもとを訪れオーサーに捕まった英二、「サムライボーイ」の台詞は、大変申し訳ないが前回予告のせいで笑ってしまった。オーサー、アニメになってから愛されキャラになりすぎじゃないか…?

あ、幼き頃のアッシュも可愛かったですね。なんというか、坊ちゃんという印象。

 

さて、普段はTwitterでいろんな人の感想ツイートとかをこそこそ見ているのですが、アニメから入って原作漫画をまだ読了していない人の感想も大変面白い。ただ、考えてしまうことがある。アッシュに性的な目線で感想を抱き、それを息をするように思った通りにつぶやく。そのことが、胸に引っかかる。私も、キャラクターに「うわ、えっちだな」とか軽率に思うし、言ってきたし。でも、アッシュはそんなふうに見られることを苦しく思っているんじゃないか、アッシュの過去を想うと…、いや、じゃあアッシュのような過去がなければそういう目で見てもいいのか?そういうわけじゃないよね…、とぐるぐる考える。アニメ放送分までのアッシュは、生きる手段として色仕掛けのようなものをしているし、だけどこの先、アッシュにとって性的な暴力は確かに癒えない傷となっていて、怖いし、怒っている、そのことが痛いほどわかるようになる。

この話はデリケートだし、答えはひとつじゃないし、私にはここで結論を出すことができないけれど、でも確かにバナナを咥えるアッシュを見たときにドキッとしてしまったのは本当で、同時にすごく罪悪感――私は私とかけ離れていま罪を犯したという意識――を感じた。

全然頭の中がぐちゃぐちゃで、悲しいという気持ちだけが残る。

 

 

河を渡ってあなたの中へ

 

 

In Another Country

アニメBANANA FISH第2話感想です。

 

1話が終わって、早く続きが観たくてしかたなかった。次回はいよいよ英ちゃんの高跳びシーンだ…、とドキドキしていた。

今回はリアルタイムでテレビの前に待機していた。エアコンの風を受けながら、こそこそと体育座りをした。ああ、コマーシャルがもどかしい…。

 

英ちゃんの高跳びシーン、すっごい良かった。

水道管を突き刺す前、振り向く英ちゃんが格好よかった。私は英ちゃんの男前なところが本当大好きなんだけど、助走をつけて受けた風が英ちゃんのおでこを顕にして、それがすごく格好よかった。もちろん、跳ぶシーンも。壁は思ったより高くて、ホントに跳べるのか?!とアッシュやスキップと同じように英二を見守った。成人男性の大きな身体がぽーんと宙に舞い、向こうは青空だった。眩しいほどの青空だ。アッシュの綺麗なグリーンの瞳に収まる英二の姿。すごく美しかった……。たっぷり時間使ってくれてありがとう……。その後壁の向こうから聞こえる着地失敗の音に「言わんこっちゃない」的な表情をしているのもよかった。

 

そして、スキップとの別れ。その後の取調室のシーンもそうだけど、目を背けたくなるくらいつらかった。胸が苦しかった。同時に、アッシュの表情が、心の底からつらそうで、全然同じ年頃の男の子となにも変わらない顔をするんだと思った。逃亡するマービンを追うとき、車に駆け寄り回し蹴りした瞬間、思わず「うわ」と声が出た。あの状況であんなに綺麗に脚が上がるもんかね。身体が柔らかいのと、手が縛られてるのにあれができるのは体幹がいいんだと思った。

 

あ、予告から気になってたけど、英ちゃんのスマホは通行人から借りたものだったことがわかった。ただのピンク好きというわけじゃなかった。

 

病院のシーン、チャーリーと喋ってるときのアッシュ好き。自分のことを「バカなチンピラ」と言ってるのも、おお、と思った。思い返せば、アッシュは自分がズバ抜けた知能があることも特に意識してなかった気がする。自覚があったかどうかはわからないが。マービンのことについて「誰かが殺してなきゃ俺が殺してた」と凄むのも良かったなあ。チャーリーと話してるときもそうだけど、病院に連れて行かれるときにジェンキンズに「触るな!」と叫んだアッシュも、まさに山猫だと思った。フーフーと毛を逆立ててるみたい。なんだか、大人と子供という構造がわかりやすく見える。アッシュも、英二も、スキップもショーターも、子供側なんだと思う。

ちなみに私には伊部さんも部分的には子供に見える。というのも、『Fly boy, in the sky』で大学生の伊部さんを知ってしまったから。大学生を子供ととるか大人ととるかは自由だろうけど、まだ自分が主人公の道を歩んでた青年である伊部さんが、英ちゃんと出会ったことで誰かを励まし護るようになっていったと感じたから。子供が大人になっていくところだなあと思っていた。伊部さんは英ちゃんをすごく大事にしてるし、傷つけてはいけない神聖なもののように扱うなとアニメ見て余計に思った。

 

さて、病室を訪れた英二との会話シーン。

おまえはいいな… あんなふうに跳べて…

この、この台詞が、本当につらかった。あんな顔をするとは思ってなかった。清々しいような、無邪気なような…夢を見る子供のような顔をしていた。アッシュのことを思うと、どうしてそんな顔ができるんだろうという気持ちで…。英ちゃんがそんな顔をさせたのかもしれないけども。

アッシュにとって、目の前に立ち塞がる大きな高い壁を、跳んで向こうに行ってしまうなんて、そんなに衝撃的だったのか…、と思わされた2話だった。別にアッシュのことを籠の中の鳥だとは思わないけど、アッシュはやってくる困難を正面から薙ぎ倒してきてたわけで。それが全てだったのに、どこからともなくやってきた異国の男の子は、ひらりと空を跳んで困難の向こうに行ってしまった…。それを見つめるアッシュの顔。

 

アッシュのキャラデザ、原作漫画とは異なると認識してたのだけど、なんだかたまに秋生先生の描くアッシュに重なって見えた気がした。

 

 

2話を観た後、とっちらかった感想しか書けなくて、3話放送間近まできてしまった。毎週楽しみにしてる次回予告では、英ちゃんのチャイナタウンファッションが明らかに!というかその話しかしてなかった。どぎついピンクのスカジャン?ジャージ?とヤシの木?ズボン…。かわいいね。そして、何より、次回、ショーターは禿げるのか……。

 

 

異国から